2012.2.24 親友と時計

2012年02月24日

私の席の後ろは壁である。そこにもう24年かかっている飾りっ気のない時計がある。これは私が株式会社ウイングを興した時に親友から頂いた品である。 

 

今までトラブル無しで動いてきた時計だが昨年から時間が少しづつ狂うようになってきた。ダマシダマシ使っていたが、ついに止まってしまった・・・・この古時計も壁から外す時が来たのか。

 

いやいや、この時計だけは外すわけにはいかない・・・なじみの時計屋さんに頼みこみ、なんとか時計の心臓部を探していただき交換した。そして現在も私の席の後ろで時を刻んでいる。ウイングのいい時も苦しい時もずっと私と一緒に仕事してきた飾りっ気のない無骨な時計である。

 

その時計をくれた親友が久しぶりにウイングに訪れた。相変わらずの恰好だ。  流行りなど気にしない、けっしてイケてないいつもの風貌・・・
『元気かぁ~』
『おぉ~相変わらずや・・・・』

 

中学時代からの親友である。久しぶりにゆっくり話でもしたいのだが夕刻の忙しい時間帯である・・・
電話が何度もなり話に水をさす。来客もあり私が忙しいのを、察知して友は席を立った・・・

 

彼は後、1年足らずで28年間務めた会社をリストラされるらしい。上場1部の大会社である。

 

二人で取り留めのない会話の中で彼はこの事を私に伝えにきたのだろう。

 

そして彼は階段を降りて帰っていった。私は2階からドアごしに彼を見送った。階段の途中まで降りた彼を『おい、また来いよぉ!』っと声をかけた。

 

階段を下まで降り切って彼は振り向かず『おぉー』とまるで熊が冬眠から目覚めた時のような低い声で答えた。

 

いまさら下手な慰めなど照れくさくて言えない。
ヤツもそんな言葉を、私から聞きたくもないだろう。

 

当然このブログの存在も知らない・・・・・
見ることもない・・・
私も言わない。

 

今だに年賀状は郵便局に置いてある新年の干支のスタンプを押して『今年もよろしく!』っとだけ書いて送ってくる。こんな不器用な男である。だからこそ気になるのだ。

 

言葉に出せないが頑張ってほしい!!

 


ただそれだけである。
                         by河合
                            感謝!!

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