2014.5.20 金平糖のおっきなやつ

2014年05月20日

その日は出かける前から雨が降っていた。雨男の私のことだ。

夜空を見上げて今日は濡れるぞぉ~と思いながらミナミの街へ・・・

シトシトと・・・・

 

いつもお世話になってるお客さんと食事をして店を出ると

時刻は日付けが変わろうとしていた。雨は少し小降りのようだ。

しめた!!

雨男の私は目の前のタクシーを停めてスルスルと中へ乗り込んだ。

タクシーが走りだして間もなく夜空が光った。

話しかける運転手をよそに私は胸で数をかぞえている。

子供の頃からの癖である。9,10,11・・・・

『まだ 遠いなぁ』

運転手さんが『何がですか?』

『雷ですよ』そう言う私が面白かったのかバックミラーごしに笑っていた。

 

しばらく走ると大粒の雨がたたきつけてきた。まわりは真っ白になっている。

やっぱり雨は雨男の自分を狙ってるんだ。

『雨めっ ザマァ見ろ今日の私は濡れないぞ』などと心でつぶやきながらタクシーの窓越しに外のドシャブリの雨を見てる私に運転手さんが話しかけてきた。

『私ね、未だかつてヒョウを見たことないんですよぉ』

今度は私が笑う番だ

バックミラーごしに笑いながら『嘘でしょ(笑)』

『運転手さんいくつですかぁ?』

『もすぐ大台ケ原ですよ』

 

出たっ!!

 

このくだらない昭和のかえし!!さすがの私もからみにくい(笑)

大台ヶ原って・・・まぁ60歳ぐらいってとこかぁ

人間60年生きたらヒョウの一つも見たことあるだろう 。

そう心で思いながら・・・・・

『そうなんですかぁー ヒョウといったら私が子供の頃ね公園で遊んでたら金平糖のおっきいやつぐらいのが降ってきた事があってね、西の空が墨汁のようであまりの不気味さで急いで帰宅したことがあったんですよぉ~』そんな子供の頃の怖かった話をした。

 

『金平糖のおっきいやつ?ちょっと大きすぎませんか?あっははは(笑)』

自分はヒョウを見たこともないくせに笑うのである。

 

私の話をまったく信用しないのである。

まぁ私の話も少し大げさかもしれないが・・(笑)

もうすぐ大台ヶ原の運転手とほろ酔い加減のオッサン二人の

真夜中のたわいない話である。

 

                                                         by 河合

                                                       感謝!!