おじいちゃんになった時に

2016年11月07日

私の息子が3歳の時に母親が私に1冊の本をくれた。

『これを読んでいい父親になりなさい』っと言って・・・

 

 

 

その本の題名は『父の哲学』っと書いてあった。

当時の私はサラっと目をとおした程度で『ふーん』っといった感じだった。

 

 

 

月日が流れ息子は社会人になった。

 

 

 

机の隅にチョコンとたてかけてある本があった。

それが『父の哲学』である。

 

 

 

普段はそれが机と一体の景色になっていて気にもとめなかった。

 

 

 

書店の色あせたブックカバーに包まれた『父の哲学』は

当時と変わらない綺麗な状態を保っていた。

 

 

 

あれから20年の歳月が経っていた。

 

 

 

さりげなくその本を開いた。

そして引き込まれるように読んでいった。

 

 

 

なんと素晴らしい事が書いてあったか。

当時は何も感じなかったのに・・・・

 

 

 

なんであの時にしっかり読んでなかったのか、今さらながら悔やむ。

 

 

母に感謝の言葉を伝えようとしても今の母にはわからない・・・

ただ、ぼんやりと私を見つめているだけである。

そして息子は、すでに一人前である。

 

 

せめて私がおじいちゃんになった時に息子にこの本をプレゼントしよう。

今の私の気持ちを息子に伝えこう言ってやろう。

『絶対に読め!読まないと一生悔やむぞ』

 

                     by河合

                      感謝!!

父の哲学